何かと話題の酵素ダイエット。食事の代わりに酵素ドリンクを飲むというダイエット方法ですが、酵素ダイエットで痩せるという事に関して、科学的に否定的な考えを記事にまとめてみました。
しかし、私の知り合いの女性は、「根拠があるとかないとかはともかく、実際に肌に艶がでて体も軽く健康になったので、信じるしかない」と言っているように、科学が現実に追いついてきていない事もたくさんあるので、科学的に否定されているから間違いだとは言えないこともたくさんあります。
科学が全てを解明できるのなら、あらゆる難病は解決できているはずです。しかし、実際には難病は治らないから難病と言われ、真の原因すら分かっていないために対症療法しかありません。
それが現在の科学です。わからなこと、解決ができないことが多すぎるんですね。酵素に関しても「本当には解明されていない」けれど、現在の常識でもって否定しているという状態です。
酵素ダイエットが本当に効果があるのかは賛否両論あって、根拠については明かされていないことが多いです。酵素ダイエットで痩せるのかという疑問に対する医学的な答えは、以下の通りですが、この医学的な見解に確かな根拠はあるのでしょうか?
1 酵素ドリンクで置き換えている間はカロリーカットになり、体重は減る
2 酵素ドリンクだから痩せるという効果はない
酵素ドリンクで置き換えている間は痩せて当然は本当か?
酵素ダイエットで体重が減る理由は何でしょうか。色々なメーカーから出ている酵素ドリンク1回分のカロリーは、10~50kcal程度が多いです。
食事を酵素ドリンクで置き換えている分はカロリーがカットされている事になります。人の脂肪を1キロ燃焼させるのに必要なカロリーは7000kcalと言われています。プチ断食して700kcalカットすると、燃焼される脂肪は100gです。100gは確実に痩せますが、それは酵素によって痩せたわけではないと言われます。
もちろん余り食べなければ痩せるのは当たり前ですよね。でも酵素を使う理由はそこじゃないんです。余りカロリーを摂らなくても、健康的に痩せるということが重要なんですね。食べなくて痩せても、体に悪いだけですよね。
森さんという整体院を経営されている女性はもう何十年も、青汁一杯だけで生きていらっしゃる。食べてないから痩せているわけではなく、ふっくらされています。さあ、青汁という酵素たっぷり、ビタミン、ミネラルを摂って健康。科学的にはとても信じられないことでしょう。これが現実に起きている事ですし、科学の世界は本当に狭い世界だということです。
酵素ドリンクだから「痩せる」「体に良い」訳ではないという常識は本当か?
人間の体にある代謝酵素と消化酵素は、加齢によって量が減っていくので、酵素ドリンクで酵素を補うと痩せやすくなるというのは、医学的な根拠は無いといわれます。その理由は出荷前の熱処理と、人間の胃酸にあります。
酵素ドリンクは、食品衛生法により85度で30分の熱処理が必要です。酵素が活性化するのは40℃~60℃です。メーカー各社が、どの程度熱に強い酵素を使っているかわかりませんが、熱処理で変質している可能性が高いでしょう。というのが、一般的科学的見解ですが、酵素はタンパク質そのものではなく、似たものです。
また酵素はタンパク質の一種で、pH2~3という酸性の環境では働かなくなると言われますが、大根おろしがジアスターゼという消化酵素で食べたものを消化するのは、胃酸の中です。
しかし、一般的には酵素ドリンクが人間の胃を通る以上、体内で消化酵素や代謝酵素の代わりとして機能することはなく、体内で分解され、必要な分だけ必要な形に合成され、生命活動に使われるという考えが常識になっています。ただ、これも実験的に証明されているわけではありません、
断食による宿便の解消について
断食の効果として言われるのが宿便の解消ですが、そもそも腸壁というのは、
1 蠕動運動で動いている
2 同じ箇所がいつも窪む事はない
3 腸壁の細胞の生まれ変わるサイクルは短い
4 腸壁から剥がれ落ちた細胞も排便される
5 便が長い年月溜まる事はない
ですから、医学的には宿便は存在しません、というのがお医者さんの常識らしいです。
しかし、甲田光雄というお医者さんをご存知でしょうか。私は「奇跡が起こる半日断食」という著書を参考に体重を10㎏落として、高血圧を克服しました。
甲田先生が同著で言われています。
一般に宿便は、腸に1年も2年もこびりついているコールタールのようなものと思われていますが、実際に内視鏡で調べてみても、そんなものが確認されることは珍しく、たいていは見当たりません。そのため、現代医学では宿便についてはまったく無関心かあるいはその存在を否定しています。
それもそのはずで、便は1年も2年も腸壁にこびりついている事はできません。
(中略)
ところが、断食をすると実際、殆どの人が大量の宿便をどっさりと排せつします。ではいったい宿便とはなんなのでしょうか。
答えましょう。宿便とは、胃腸の処理能力を超えて食べ過ぎ続けた結果、腸管内に渋滞する排泄内容物なのです。
(中略)
人間の腸を調べてみると誰でも多かれ少なかれ癒着が見つかります。癒着の主な原因も処理能力を超えた食べ過ぎにあります。
(中略)
この癒着したところは、変形して細くなったり、捻じれたりします。そこに食物残滓(食べ物の残りかす)がひっかかり、通りが悪くなって宿便として渋滞するのです。
出典:奇跡が起こる半日断食―朝食抜きで、高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている! 甲田光雄(ビタミン文庫)
とこのように宿便の存在とその正体を明かされています。
実際に断食をすると大量に出てくる便があるのですから、必ず腸のどこかに溜まっていたからです。
人間の体には、常に2~4㎏程度の未消化物がたまっていると言われ、断食で一時的に体重が減るのは、この未消化物が消化され、水分等が排泄されるからです。
酵素ドリンクで1日ファスティングをすると体重は減るでしょうが、それはカロリー制限と体内の未消化物の排出による事が大きく、通常食にすると体重は戻ります。酵素ドリンクはコスパが良いとは言えないので、市販の野菜ジュース、プロテインで置き換えた方がいいかも知れません。
参考までですが、朝食を抜いてはいけないというのが常識のようですが、私は朝食は食べませんが、朝から気力充実。血圧もたかくありません。次のような本もあるので、興味のある方は参考になさってください。
長生きしたければ朝食は抜きなさい―体の不調を根本から改善する驚異の「甲田式健康法」とは (KAWADE夢新書)
酵素ダイエットの効果はリバウンドしない身体
実際に、酵素ダイエットで短期間で痩せた、身体の調子が良い、という声もあります。
摂取した酵素が体内酵素に代わって働くかどうかは分かっていません。
でも、酵素を豊富に摂取している人は体内酵素が豊富で、代謝もよく、健康面でも非常に良い効果があるという医学博士の臨床データもあるのです。
酵素ダイエットに利用される酵素食品のほとんどは、各植物の酵素群、多種類のアミノ酸、ペプチド、乳酸菌、ビフィズス菌などを混ぜあわせた発酵食品で、消化吸収されやすい状態になっています。
酵素は胃酸で分解されるかもしれませんが、体内酵素生成の材料であるアミノ酸やビタミンなどの栄養素は吸収できます。
1 酵素食品を摂取する
2 体内酵素が活発に働く
3 体内環境が活性化する
4 代謝がアップする
5 太りにくく痩せやすい体質になる
という事です。
酵素ダイエットでの効果が期待できる事
1 ダイエット効果
2 リバウンド防止効果
3 便秘解消効果
4 美肌・アンチエイジング効果
5 免疫力アップ
実際にこれらの効果が上がっているのが、酵素ダイエットです。科学的な事はこれから真に解明されるかもしれませんが、実際に行ってみたものであれば実感できるものです。